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DVD2題

去年話題になった映画が次々とDVD化されてるので、そいつを借りて観てみたんで、それについて少し書きましょう。

一本目はあのスティーブン・スピルバーグが監督した「宇宙戦争 War of the Worlds"」で、二本目は「妖怪大戦争」なのです。

で、選んだ基準は「観たかったから」であります。

まずは一本目の「宇宙戦争」です。宇宙から宇宙人が攻めてきて人間を一方的に殺しまくるという映画です。

オレは前作(1953年版)をTV放映時に観た記憶があります。で、この映画はどんなグアイかと思って観ましたが、これがもう圧倒的に暗い。すっかり戦争映画です。それも同じスピルバーグ監督の「プライベート・ライアン」みたい。もうガンガン人が死にます。もっとも「プライベート・ライアン」みたく血がどばどば・だらだらと出たり(ノルマンディーの海が血で赤く染まったシーンにはショックを受けた)、手がちぎれたり腸が飛び出したりはしません。でも暗い画面と全くの無力な人間側の視点で描かれる各シーンはとても恐ろしい。ある人の感想で「大スペクタクルになるべき宇宙人とアメリカ精鋭軍の戦闘シーンが直接的に描かれないのでダメだ。」というのがあったけど、オレはスピルバーグ監督はワザとそういうシーンは描かなかったんだろうと考えたわけです。何故かと言えば、それは圧倒的に暗い画面に全く無力で逃げ回るしかない主人公たちを観てるうちに「これって市民の視点からみた戦争映画だなぁ」と気がついて、一般の戦争被害者である市民からみると戦闘シーンなんて血湧き肉躍るものではなく、向こうの方で起こったと思ったらいきなり自分の身に降りかかってきて、訳も分からず逃げ回る というのは現実的な経験になるんじゃないかと、スピルバーグ監督はそれが描きたかったんじゃないかと、だからカッチョイイ戦闘シーンは描かなかったんだろうと思ったわけですよ。

そんなことを考えているとまたまた思いついたのは、「これってイラク戦争への反対表明なんじゃないのかな?」ということです。時期的にも考えられる。元々の企画時点ではそんな意図はなかったかもしれないけれど、時期的にそんなことになったんじゃないかと。まあ、スピルバーグ監督は「プライベート・ライアン」や最新作の「ミュンヘン」でも、「戦争(やテロ)って決してかっちょよくなんかないんだよ」ということを言い続けてきてる気もするし。

そう思っても一度観てみると、人々が道路沿いをとぼとぼ避難している場面はいかにも戦争を逃れてゆく難民の姿そのままだし(って、そういう場面だから当たり前。言いたかったのは、そういうニュースシーンと同じだって事)、宇宙人のマシンが動き出す前に出す「ボー」って音も、空襲警報のサイレンみたいだし。

まあ、ストーリーはトム・クルーズ扮する男が子供たちを連れて別れた奥さんがいるボストンを目指すというだけの話で、本当にただただ逃げまどうだけで(途中一度娘を助けるために少しだけ戦って、相手マシンをやっつけるけどね)、決してかっこよくない。そんな親父を息子は非難するし(最後は和解するけど)。そんな決して爽快感のある楽しい映画ではないけれど、特撮は圧倒的にすばらしいです。真っ昼間の空や背景にきっちりと質感を併せて合成しているのはスゴイ。人物の近くにあるガラスにその人物が観ている遠景(そびえ立つ宇宙人のマシンなど)を写しこんで両方ともにいっぺんに表現してしまうのは、樋口”ガメラ”真嗣氏が使う常套テクニックですが、とてもいい感じに仕上がってたので、大いに許します。

ま、そんな映画ですので、映画をみて宇宙人のマシンをガッツンガッツンやっつけて、スカッとしたい人は観ないように。それ以外の人はオッケーです。でも決して楽しくなるような映画ではありません。気をつけるように。

さて、宇宙戦争の感想が長くなりましたが、次は「妖怪大戦争」です。オレは子供の頃に大映映画の「妖怪大戦争」を観た記憶があります。西洋妖怪のダイモンが怖かった。で、今回、大映映画を買収した角川映画がそのリメイク版を作ったわけで、様々な俳優人がフルメイキャップで”誰が誰か分からないけれど豪華”という話題の作品でありました。おそらくヒットはしなかったんでしょう。でも、前作もきっちり観てるし、京極夏彦や宮部みゆき(彼女は映画の中に先生役で出演。知らなくて、見てびっくりした)が絡んでるって事で公開時に観たいなぁーと思ってたけど、わざわざ映画館に行くのもねーというわけで、DVD鑑賞になりました。

ストーリーは前作のリメイクではなくて、全く新しい筋。ストーリーはラストに向けての伏線がきちんとあったりして、悪くないね。でも、あくまでも夏休み映画で子供向け。オトナがまじめに観ようとすると、怒り出す人がいるかもしれない。映像含めてとてもアニメ的な作りです。それがオッケーな人にはとても楽しい映画でしょうが、それが楽しめない人には全く×でしょう。オレは楽しめた組でした。

そんな映画をみて思ったことをいくつかかきますが、まずはCGは安い。質がそれほど高くありません。「宇宙戦争」などと比べると、圧倒的にチャチい。全くダメなワケではなくて、がんばってるとは思うし、敵キャラのモーションアニメは細かいところにも気を配ってあっていい感じなんだけどね。もう少し根性を入れましょう。

で、登場人物はどうか。これがなかなかイイカンジであります。特に主人公の神木隆之介はウマイ。この少年はいい感じですね。まだまだ少年で、それで少し少女っぽい雰囲気も持ってたりして、なかなか魅力的な主人公でした。それからアギ役の栗山千明。彼女はとてもきれいですばらしいですねぇ。オレが彼女を初めて観たのは、「キル・ビル」の夕張ゴーゴー役の時でしたが、それよりも今回の役の方がグーですね。

で、加藤保憲役のトヨエツ。帝都大戦で加藤役をやった嶋田久作のようにデカイ人のほうがよかったかもしれませんが、魔神加藤役として不気味さは嶋田久作に負けておりませんでしたので○。

その他雨上がり決死隊の宮迫は主人公に絡む重要な役どころだし、相方の蛍ちゃんは豆腐小僧だったし、忌野清志郎のぬらりひょうんだとか近藤正臣とか竹中直人とか岡村とかいろいろと出てきたけれど(顔見ただけじゃ誰だか分からない)、中でも一番は川姫役の高橋真唯チャン。彼女はカワイイね。彼女のこと初めて知ったけど、なかなかイイです。次はフツウの役のを観たい。(その他、原作者の荒俣宏や京極夏彦らも出てたらしいけど、気がつかなかった)

てなわけで、それぞれ楽しめた2作品。どちらがおすすめかと言えば、う〜ん、やっぱり「妖怪大戦争」ですか、オレとしてはね。

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