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「ダ・ヴィンチ コード」読了

Davinci
話題になってるし、盗作問題などでもしかして回収になるかもしれない(?)というニュースもあって、読んでみました「ダ・ヴィンチ コード」。上中下の3冊だけど、分ける必要もないくらいの分量ではあります。

で、作品としてどうか?まあ、おもしろいですよ、おもしろい。現在、世間一般に公開されている情報に、作者の創作を少し混ぜつつ物語を展開させてゆく。これって、オレの中でSFベスト1と思っているJ.P.ホーガンの「星を継ぐもの」と同じ構成。あれもSF的設定に現在分かってる知識を使ってひとつひとつきちんと説明しながら物語を進めてゆくというやり方は、読者の知的好奇心をおもっきりくすぐる。この「ダ・ヴィンチ コード」も同じやり方をとってますね。

キリスト教や美術・芸術方面になじみの薄いオレにとっては、なかなか分かりづらい部分もありましたが、美術に興味がある人や、実際にルーブル美術館やウエストミンスター寺院を訪れた事がある人にはよりいっそう楽しめたと思いますね。そういった「観光案内」的な楽しみ方もあるのかも。

以下、多少のネタバレあり。

一応ミステリーというジャンルに振り分けられるみたいだけど、クライマックスが今ひとつ。物語の重要な位置づけにある(物語としてのミステリーの中心である)「導師」の正体が明かされるのは、最後の最後にすべきだった。

途中でラスボス「導師」の正体は何となく推察出来る事自体はヨシとしても、ラスボスとの決戦に勝ったら、フツー物語はそこでおしまいでしょ。エピローグに持ってきた謎解きはイイにしても、ラスボス倒して、エピローグまでの話は「やっぱりね。」的な展開だし、謎を隠してきた手法も強引だし退屈だ。

まあ、そんな印象ですが、たった一晩の冒険を警察との追っかけっこや聖杯を見つけるための謎解きなどのいろいろな要素を絡めて一気に進めるのはよい。でもそのやり口は少し簡単すぎるので、ネタバレしがちなのが残念。だから「ああ、そうだったのかぁ!」という知的興奮が少ないんですねぇ。もっとも細かいそういった謎解きよりも、「聖杯のありか」や「聖杯とは?」や「ダ・ヴィンチ作品に隠されたメッセージ」などの蘊蓄や謎解きがこの作品のメインで、主人公たちの冒険については従だから、これくらいの内容でよかったのかもね。で、総括すると「映画化ねらってるな、コイツ」であります。オレの頭の中ではトム・ハンクスではなく、「ハムナプトラ」の主人公カップルがパリ、ロンドンを股にかけて走り回っておりました。

まあ、楽しめる作品ではありますよ。だもんで、同じ主人公が活躍する作品も読んでみようかな、とか、今年公開される映画も観てみようかな、とかいろいろと考えておりまする。

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