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「日暮らし」読了

宮部みゆきを原語で読める幸せを感じなければならない。日本人に生まれて良かったとしみじみ思う時である。

善が栄え悪が滅びるという勧善懲悪物語ではあるが、登場人物には芯からの悪人もいる。そこら辺の心の機微を描くのが抜群に上手い作者である。これって翻訳されたら上手く伝わらないんじゃないか。だから、この小説を日本語で読んで理解できることが幸せなのであります。

前作の「ぼんくら」の続編的な位置付けだけど、独立した物語でもある。短編集っぽい始まりだが、最後にはそれらの物語がきちんとまとまって、全体で大きな話になってゆく。前作と同じ構成で、目新しさはないけれど、いろんな出来事がいろんなところでぴたりぴたりと収まっていく様は小気味良い。

きちんとした謎解きミステリーであり、人情時代劇であり、登場人物らが皆それぞれに魅力的で、申し分ない小説であります。作中の幻術使い一派が「実は 又市一味か?」なんて思われたりして、京極夏彦ファンとしてもちょっとどきどきしたりして。(大極宮の関係で、”もしかして???”なんて思ったりした)

まっ、ともかく傑作ですね。宮部みゆきの作品に外れはないけれど、これは大当たりも大当たり。是非読むように、ミナサン。90点。

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