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「犯人に告ぐ」読了

「クローズドノート」で話題(?)の雫井脩介の「犯人に告ぐ」を読む。

新聞広告で「大藪春彦賞を受賞」だの「週刊文春のミステリーベストテン第一位」だのと書かれていては読まざるを得ないでしょう。通勤時にPodcsastで「ストリーム」や「大竹まことのゴールデンラジオ」なんかを聞くようになって、めっきり読書量が減ってきたわけですが、やっぱりオモシロイ本は読みたい。ので、さっそく文庫上下巻を手に入れて読み始める。

映画化もされるらしく、帯には主演の豊川悦司の写真が載ってる。おそらく主人公の巻島役で、イメージ的にはピッタリだとは思うけど、帯写真の印象が強く読んでて主人公のイメージがトヨエツに固定されて少し困った。(別に困る必要も無いけどね)

で、どうだったか。「オモシロかったので一気に読んでしまいました。」でした。

以下、ネタバレありの感想。

まず、今ひとつの点から。

この小説を誘拐犯と捜査官の対決がメインテーマっぽい印象で読み始めたわけだけど、実際には違う。犯人と警察の頭脳戦というような期待を持ってると少し勝たすかしを食らいますぜ。ラストの犯人逮捕劇と途中ちらちらと仄めかしてた過去に起こった犯人に関する謎はあっけなく解決して、ちょっとばたばたと物語を終わらせたってイメージで、多少消化不良気味な印象がありました。

じゃぁ、面白くなかったかっていうと、そんなことはない。この小説のメインテーマ(だと勝手に思ってる)、警察内部での葛藤(っていうか、対決)はなかなか面白かったですね。警察内部での敵(植草)と味方(”巻島”チーム)の行動は、第三者の目から描かれているので、「誰が犯人なんだ!?」というサスペンスはないモノの、相手を騙してゆく手順とそれをばらす手順がどう進んでゆくのかをハラハラしながら読みましたね。この点がこの小説のキモだと思われ、一番オモシロイ部分でした。

登場人物の性格は上手く描かれてて、「コイツ、ナンで出てきてるのか?」と思えるような人物が実は重要だったりと、いろいろと伏線も張られていたり、なかなか「ほほう、そう来たか。なかなか上手いね」と思いました。

まっ、巻島の性格が少しよく理解できなかったりと、今ひとつな点はあると思いますが、他の登場人物含め、決してヘンだと感じるわけではないし、なかなか魅力的な登場人物として出てくる人々が描かれているので、マルですね。

ま、そんなわけで、面白かったのは事実。評価は80点くらいでどうでしょうか。

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