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「生首に聞いてみろ」読了

新本格として出てきた作家の一人である法水綸太郎の作品。2005年度の「このミス」の国内1位で、文庫になったのを見つけてすかさず購入。で、どうだったか。

感想は「まずまず面白かった。けど、まあ普通」って印象であります。

小説の中盤で推理小説での定番である「殺人」が発生して物語が動き始めるんですが、それまでがなかなか進まず読むのがちょっとだるい。が、この進まない部分に伏線があったりで、あとから「ほほう」というカンジ。

謎解きやトリックが凄いわけではないので、印象は薄いんですが、本格小説としては良くできてると思います。

んで、この小説のポイントは「誤解」だと巻末の対談で作者自身が語っております。これは作者が読者に向けた誤解(ミスリード)ではなく、作品中の登場人物の誤解によって事件が展開してしまうという意味。オレとしては、作者が読者をミスリードするような、たとえば折原一の一連の作品のような引っかけがあるほうが好みですな。

が、しかし、なかなか進まない前半のある場面が、謎解きでは「ああ、あのときがそれか!」という風な展開で、そこんところはオモシロイですね。オレは横溝正史の「獄門島」を思い出してしまった。あの作品の有名な死体移動トリックも、「ああ、あれってあの場面」的な書かれ方がしていたし。

そんなわけで、久々の本格モノでしたが、点数で言えば何点でしょう。

65点。

まずまずオモシロイってトコですね。でも探偵小説に興味がない人には退屈かもね。

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コメント

「私が誰かを殺した」は、アチシも読みましたが、微妙でした。
容疑者Xの献身は、直木賞も取っただけあり、
なかなかの力作だと思いますよ。
是非読んでみてください。
そういえば、近所の本やで大好きな志水辰夫「行きずりの街」が山積みされていました。
90年代の「このミス」の上位ランキング作だと思いますが、今頃何故?とおもいましたが、うれしかったです。
こちらも是非。

投稿: マンサク | 2008/04/13 11:45

マンサク殿、コメントありがとうございます。

東野圭吾って、一時期もてはやされたのでちょっと敬遠していた気配があります。前に「誰かが彼女を殺した」を読んだけど、今ひとつピンとこなかったし。が、せっかくのオススメですから読んでみようと思います。

個人的には今は探偵小説よりも、このブログで手放し的なほめ方で感想を書いている森見登美彦センセイ作品が好みです。

それから、ラジオで宮台真司大先生が「全く理解できないし、映画は意味不明。でも、まぁいいんじゃないかなんて思ったりする。」と大絶賛されていた話題の携帯小説「恋空」も怖いモノ見たさと文句ネタとして読んでみたいと思っております。TSUTAYAでレンタルが始まれば映画もね。

投稿: 極私的視点管理人 | 2008/02/04 23:43

こんにちは。
未読なら、東野圭吾「容疑者Xの献身」がお勧めです。
こちらも何年か前の1位だったはずですが、読後シビれました。
「生首」は、もはや記憶に残っていません。そんな程度……だったのかな。

後、最近の映画では、「パフューム」が面白かったですよ。
ではでは。

投稿: マンサク | 2008/02/04 17:39

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