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「バベル」を観た(DVD)

映画「バベル」を観ました。出演した日本人女優の菊池凛子さんがアカデミー賞にノミネートされたりして話題になりましたが、劇場では特に観る気はなかったのでパス。で、最近、知り合いが「面白いから是非観ろ」と進めるモンでDVDを借りたって訳です。(いつものTSUTAYA)

で、ブラボーポイントはと言えば 2ブラボー。

映画の宣伝文句にある「息をのむラスト」ってどこ?ってなカンジ。

なので、思いついたことをつらつらと感想として書きましょう。(以下ネタバレ)

映画は4つのエピソードが絡み合いながら進んでゆくんですが、時系列がバラバラで物語内の各エピソードに時間が前後してて混乱する。ラスト近くに出てくるブラット・ピットが自宅に電話をかけるシーンが、映画当初のシーンにつながるのは、ストーリーに関する多少の知識があったためか当初シーンの会話を聞いてて予想できたので、特に感動も驚きもない。が、まだ二つのエピソードをつなぐということで、まずまず良いかなと思うけど、モロッコとアメリカ・メキシコの物語と東京のエピソードがどうつながるかが不明。「ライフルの持ち主が・・・」とムリヤリ関係づけてたけど、それ以上はなし。東京のエピソードってなくても良かったんじゃないですか、なんて思ったり。

映画のテーマはおそらく「周りから疎外されて(されていると感じて)もがく人々」って事なんだろう。そのために、言葉が通じないモロッコで災難にあうアメリカ人夫婦や、耳が聞こえず世間から隔絶されていると感じる女子高生や、不法就労のメキシコ人ベビーシッターなどが登場人物として出てくるんだろう。が、これらのヒトは「隔絶されてるよー」と思ってるけど、それをなんとかしようとしている姿に共感できない。過激な対応をしてみたり(チエコがパンツを脱いでみたり、ブラピが無理矢理バスを引き留めて他の乗客と揉めてみたり など)するけど、その心理がよくわからない。ケイト・ブランシェットが潔癖性っぽい性格で、それが非衛生的なモロッコの田舎で獣医に傷口を縫われて云々というのも、異文化の中で非日常を受け入れざるを得ない葛藤を描くには良い設定かもしれないけど、ちょっとあざとすぎる気がしたとか、すべてが如何にもそれっぽいけど、ホンモノじゃない感じがする。疎外感を演出するための設定でしかないカンジ。唯一、メキシコ人ベビーシッターのオバチャンの行動は理解でき、その運命には同情もしたし、子供を心配する気持ちには共感もできた。だから砂漠で迷子になった子供達が無事だとわかって心底ほっとしましたね。(映画なんだけど)

それと警察隊に追われて逃げようとした兄が撃たれたのをみていきなり反撃し始める小僧の行動もよくわからないし、警察隊自体もいきなり発砲しすぎで、みんなして頭悪すぎ。登場人物らの行動に共感できない、行動原理に説得力が薄いのは×ですね。

映画「クラッシュ」も「バベル」と同じように他人に疎外されているとか、他人と理解し合えないなどというテーマを扱ってると思うけど、コチラの方が登場人物らに感情移入できる。「クラッシュ」の登場人物らは、他人を理解したいと思いつつ、それが上手くゆかないもどかしさや苦しさを何とか乗り越えてゆこうとしている(乗り越えられなかったりもするけど)。で、ラストでは、すべて上手くはゆかないけれど、次につながる希望をカンジさせつつ映画が終わる。だけど、「バベル」はちがう。なんだかよくわからないうちに、登場人物らがなんとなく納得したっぽいカンジで終わるだけ。明日への希望が感じられない。なので、オレはあまり好きではないな、この映画は。

まっ、そんな映画ですが、外国映画にしては日本の現代の文化・風俗を正しく表現していて安心してみてられましたね。わざとしたようないい加減な映画もあるけれど(この間観たバイオハザードⅢがそう)、その点はマル。ただし、日本人がすべて役所広司や菊池凛子が住んでるようなデカイ家に住んでると思われると困る。その点は×。

それから、菊池凛子嬢ですが、演技は確かに悪くないと思うけど、日本人の目から見ると女子高生には見えないな。外国人から観ると自然なんですかね。どうですかね。

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